最低な兄貴でゴメン、詩織。 「詩織!!」 一丁目の公園でやっと詩織をつかまえることができた。 「離してよ!」 「ゴメン」 詩織の抵抗が止まった。 「俺がバカだった。さっきの詩織の彼氏だろ?あんなに詩織のこと大切に想ってくれる奴なのに、詩織の大切な奴なのに…殴ってしまった」 「お兄ちゃん……」 「ユウくんだっけ?ユウくんには俺から謝る。それでも詩織の気が済まないなら兄妹の縁でもなんでも切ってくれたらいいから……!」 「できる訳ないじゃない、縁切るとか」