「そうだよな。ありがとう、望月」 俺は屋上から出た。 「だから教師を呼び捨てするなっつーの!!」 望月の叫ぶ声が屋上に響いた。 俺も、桜井さんが好きだ。 桜井さんだけに好きって言わせたままにしておく訳にはいかない。 俺だって、好きだって言ってやる――。 俺は部室へ向かって、ただがむしゃらに走った。 部活が終わり、俺は家の扉を開けた。 今日も母さん遅番か……。 忘れかけてたけど、詩織と会うの気まずい……。 「ただいまー」 俺は脱いだ靴を玄関で揃えて置いた。 ん?靴明らか一足多い……?