「ああ、ありがとう」 返す言葉がそれしか思いつかなかった。 「優しいとこっていうより、倉田くんが好き」 え、ええええ?! 数秒間の沈黙が流れた。 「あーーー!」 沈黙を破ったのは、桜井さん。 「ゴメン!莉子変なこと言った!今の全部忘れて!!」 桜井さんはいつも以上に顔を真っ赤にして、俺からゴミを奪い、普段の桜井さんからは想像できないくらいのものすごいスピードで走り去った。 好き……?俺を? 全部忘れて……?できる訳ねぇじゃん。