煌びやかな装束を身に纏う。 豪華な飾りを身につけて、向かうのは山の中。 まだ小さい弟と両親、それと巫女様に深く礼をしてから彼らに背を向けた。 これからどうなるのか、分からない。 今まで山神様の妻になった女性は誰一人と帰って来ていない。 もしかしたら巫女様は知っているのかもしれない。 けれど、色々なことを教えてくれた巫女様が何も言わなかったのは、知る必要がないと判断したからだろう。 振り返ってはいけない。 それでも随分と歩いたから、振り返ったとしても既に彼らは見えない所まで来ている。