「あ、えっと…名前は?」

「神崎姫華だよ」

「もしかして、あの神崎グループか?」

「ふふっ、そのもしかして」


朔はびっくりした顔をしているのが面白くてついつい笑みがこぼれてしまった


びっくりするのは当たり前かな


男子校に女がいるなんてそれだけでびっくりなのに

それが財閥の娘なんだから




「よろしくな、姫華」


「改めましてよろしく!」


なんか可笑しくて私と朔の顔から笑顔があふれた



「俺、2000m走頑張るから、見てろよ」



「うん!ちゃんと見てるから頑張って」



朔と笑い会いながらみんなが待っている教室に向かった