「俺は…私は女だよ」


私がそう言うと朔はより一層気まずそうになった


「そうか。じゃあ…もう一緒にいられない」

「なんでそんなに女を嫌うの?」


朔と知り合ったのは高校

中学の時のことなんて私にはわからない


「お前には関係ない」


「関係ないことぐらい私でもわかるよ。
でも、私が男装していた時、普通にしてたじゃん。
だけど、女だと知ってもう一緒いられないって言うなんて…それっておかしいよ!

過去に何があったか私にはわからない…
だけど、私は朔のこともっと知りたい。
友達として朔のこと助けたい!」



涙を抑えながら朔の目をみながら必死に言った


最初朔は目を泳がせたけど、
最後はしっかりと私の目を見てくれた


「お前は面白いよ。
こんな俺のために必死になってくれて。
俺のこと聞いてくれるか?」


「も、もちろん!」


悲しそうな目をした朔はゆっくりと話し出した