一通り話し終えて次に放つ言葉をまつ
「そっか。大変だな」
「そうだよ。大変だよ…って…え?」
予想外の言葉にびっくりしてしまった
「それだけ…?」
「ん?何が?」
「だ、だって…」
今までずっと騙してた訳だし
裏切り者って言われる覚悟だったんだけど…
「そんなに暗い顔しないで」
頭を優しくポンポンと撫でてくれた
「理事長も知ってるんだろ?なら、輝が気にすることないよ」
優しく微笑みながら言ってくれる直哉に涙が出そうになる
「ありがとう…直哉」
お礼を言うとまた、優しく頭を撫でてくれた
「あ、この事は誰にも」
「大丈夫言わないよ」
ホッと胸をなで下ろす
「さっ、早くゴールしてしまおう」
「おう!」


