REALWORLD

バシッ


「いてっ!」


会長が五島先輩の頭を殴る。


「アダルトな会話はよくないよね」


「アダルトな会話になるようなことしてるんですね」


私の揚げ足を取るかのような一言に、会長はただ苦笑しただけだった。


「やめたよ、もう」


それを信じる人がどこにいるか。


「そうですか」


目を逸らして雑務に手をのばす。


会長が誰と何していようが構わない。


私は会長が嫌いなのだから。





…だから、かすかに痛む胸は気のせい。


ごまかしたりしてない。


きっと……。