「あぁ、じゃあな、」



遥斗さんはポケットに
突っ込んでいる手を片方だけ出して
私の頭を撫でた。



こんなことさえ
私をドキドキさせる



「はい、また後で」



きっと顔は赤いはずだから
俯いたままお店を出る
遥斗さんを見送った




「はぁ…心臓もたない…」



胸に手を当てて
軽くため息をついた