「事務の仕事する奴が
いなくなってさ…困ってんだよ」



正直昔から困ってる

そう言う人をほってけない
それが私…



でも今のバイトも好き



「あの…考えさせてください、

まだバイトのことも辞めたい
とは思えないから…」



「そう、まぁ…
ゆっくり考えて」



遥斗さんはさっきまで消えてた
笑顔でまた私を見つめてくれた




いつの間にか
濡れてた服も事務室の暖房で
乾いてたから私は立ち上がった



「そろそろ戻らないと…


遥斗さんも仕事してください」




私がそう言うと
あからさまに嫌な顔をした