「ちょ、見すぎ」



照れた蓮君。
珍しく赤面になってる。



「だってかっこいいから」



誉めるたびに赤みが増す顔。
あはは、面白い。

私は初めて蓮君に勝てたような
気がして、調子に乗った。



「かっこいい~」

「止めろって」



少し怒った感じの
蓮君の顔が更に近づく。

あ、でも顔は赤面のまま、照れてる。



「れ・・蓮君?
か、か、顔が近いよ・・・?」

「調子に乗ってるからお仕置き」



顔が更に近づく。



「ちょ・・・蓮君!?」

「もうしないこと。良いね?」



試すような口調。
私の焦りが増していく。



「分かった、分かった!!」

「はい、お利口」



ぽん、と頭が軽く叩かれ、
顔がやっと離れた。

はぁ~焦った。


だって顔がスレスレだったもん。
後少しで・・・・



「ほら、早く!学校遅れるぞ?」

「あ、待って~」



私は彼と、学校へ駆け出した。