焦りながらも、カーテン越しに
見るのはやめなかった。

というより、やめれなかった。


ここでカーテンを閉めれば、
確実にバレてしまう。



相手も分かったし、私的にはもう
“覗き”という犯罪をしているようで、
やめたいのはやまやまだが・・・。



「何で?私・・ずっと好きだった。
勇気出して告白したのに・・!!
ねぇ、一度で良いから付き合って」



突然の女生徒の大声にビクリとする。


・・いやいや、理不尽すぎない?

勇気出して告白したんだから
付き合ってって・・自分勝手過ぎ。


「ごめんな、これでも教師なんだ。
気持ちには答えられない・・」

「なんでよ・・・っ!」

ーーーーーーーーーーーーパアンッ



・・・・え!?

一瞬目を疑った。

タナティーは当然の事を言ったのに、
女生徒はタナティーにビンタ。

勢いよく、本気で。


そして気がすんだのか、文句を
言いながら保健室を出ていった。