私の気持ちとは裏腹に、 空は晴れわたり、 爽やかな風が吹いていた。 カーテンが揺れ 光がユミリンを照らす。 ただでさえ茶色の髪が赤く染まる。 まるで肖像画のような光景に 見とれていると、 ユミリンはふと口を開けた。 「でもまぁ、 思ったより平気そうで安心した」 「そうかな・・」 そういえば、今はあんまり 胸が苦しくない気がする。 良くもないけど。