「・・・へ?」



ついマヌケな声が出た。



「やっぱ俺、先輩が好きだから。
それに泣いてる先輩見たくないよ」

「そ、そんなこと・・言われても」



嬉しいけど、
私には蓮君がいるし。


でもね、今、
ドキドキしてる自分がいるの。

あのお祭りデートの
時より、ずっと・・・。



「千広先輩、返事待ってるから」



そう言って隆馬は去っていった。