「いや、あんたが吹っ掛けてきたんでしょ?」

「まじかよ、人違いか」

なにこいつ最低。

「人違いならさようなら」


「あ、待って」


彼は私の腕をひく

「なんなの?」


「さよならってあんたこれからまたあんな男と遊びにいくの?」

「関係ないでしょ」

私は手を離した

「じゃあさ賭けよう」

「は?」


「この百円をどっちかの手に隠すから当たるかどうかで賭けよう?」

なんだそれ。
まぁいいか。


「いいよ」