「あー…つまりや。まりあの注意を、『underと書かれた薔薇が消えた』やなく『薔薇が二つとも消えた』って方に持って行きたかったんやな?」 「……うん」 確認するように発されたオーリィの声に、清良は一つ頷いた。 そして清良は、改めて深くお辞儀をすると 「私のせいで、皆さんを混乱させてしまって……すみませんでした」 静かな声で、そう言った。 それから、沈黙する事数秒―― 「…………違う」 ポツリ、と。 固い声音で呟いたのは、神無だった。