赤い薔薇の下で【六花の翼コラボ】





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その後。


頬を赤らめて帰ってきた二人に待っていたのは、冷やかしの嵐だった。



「ったくー。イチャイチャするのは別にいいけど、学校なんだから自重しなさいよー?」


「イチャ……っ!?ち、違うよ清良ぁ!そんなんじゃっ」


「ほー?『そんなん』ってどんなんや?」


「あぅ…そ、それはっ……!」


「へぇ、言えないような事を想像したんだー。神無やらしー」


「ち、違うんだよぅっ!」


「……清良、オーリィ。そろそろやめてあげて?龍真君の話も聞かなきゃでしょう」



羞恥と怒りでぷるぷると震える神無を見かねたまりあが助け舟を出すと、二人はニヤニヤしながら引き下がった。


そして龍真は、朝に神無の机の上へ『薔薇』を置いた事、その時にまりあの机の上にも『薔薇』が置いてあるところを見た事を話した。



「……成る程ね」



それを聞いて納得したまりあは、でも…と肩を落とす。