赤い薔薇の下で【六花の翼コラボ】





……しばらく迷った後、瑛はオーリィの目を見ると



「悪いが……それはできない」



その願いを、キッパリと断った。


そしてそのまま、俺の言葉に目を見開くオーリィの横を素通りし

自分の席に座るべく、身体の向きを変えて――…



「ほんなら瑛先輩、」



直後。



「せめて、秘密の庭に来るのくらいは着いて来てほしいんやけどなぁ。

僕とまりあが結ばれるとこ、一人でも多くの人にも見て欲しいんやっ」



瑛の腕を掴んで、無邪気に笑うオーリィ。


その状況を思い浮かべた瑛は、自分の胸が大きく軋むのを感じた。