瑛はに頬杖をつくと、大きなため息をついた。 「大体、その説明はなんだ。朝に置いてあったはずなのに消えた、校章の持ち主が知りたい? 無理に決まってるだろう。そんな少ない説明で答えに辿り着ける奴がいるものか」 「あぅ…やっぱり無理ですか」 その言葉に、神無は残念そうに俯いた。 まりあも残念そうな顔をしているが、緊張のせいか何も言わない。 龍真とオーリィも、心なしかガッカリした表情。 ―――だが、 「ただし。校章の裏の『under』の意味ならば分かったぞ」 意気消沈には、まだ早い。