赤い薔薇の下で【六花の翼コラボ】





――かつては仲が良かった、太一と清良。


小さな頃から二人と一緒にいたまりあだからこそ、今の二人の関係は見ていて悲しかったし、

何より不可解だった。



『二人共、なにも教えてくれないし……』



太一と清良の間に何があったのかは、誰も知らない。


神無や瑠美はもちろん、オーリィ達も。



『いつか、教えてくれるかな…』



胸の中にモヤモヤとしたものを抱えたまりあの表情が、さらに曇りそうになったその時――…

その肩を、誰かが軽く叩いた。