――かつては仲が良かった、太一と清良。 小さな頃から二人と一緒にいたまりあだからこそ、今の二人の関係は見ていて悲しかったし、 何より不可解だった。 『二人共、なにも教えてくれないし……』 太一と清良の間に何があったのかは、誰も知らない。 神無や瑠美はもちろん、オーリィ達も。 『いつか、教えてくれるかな…』 胸の中にモヤモヤとしたものを抱えたまりあの表情が、さらに曇りそうになったその時――… その肩を、誰かが軽く叩いた。