わぁ……っ 突如、屋上まで届くほどの黄色い声が地上で弾けた。 何事かと首を捻った神無は、ちょうど空になった弁当箱を膝から下ろすと立ち上がり、 転落防止用のフェンスまで歩いていった。 同じタイミングで食べ終わった龍真と瑠美、最後のプチトマトを頬張った清良、 さらに弁当箱のフタを閉めていたまりあや、まだパンを一口残したオーリィも、その後に続いてフェンスの方へ歩き出す。 そして、全員で見たのは――…