それを予想していなかったらしい神無は 「ひぅ!?」 と声を上げると同時に、唐揚げを弁当箱の中へ取り落としてしまった。 わたわたと慌て始める神無を見かねたまりあは、 「実は今朝、あたしと神無の机に校章が置いてあったんだけど 一時間目の直前に、なんでか無くなくなってたんだよねぇ…」 手早くそれだけを説明する。