『まったく、なんで二人とも気付かないのかなぁ』 まりあ達外野から見れば、神無と龍真がお互いを想い合っているのは一目瞭然だった。 なのに、肝心の二人は全く気付いていないらしい。 『この鈍感コンビめ……』 思わず心の中で呟いたその時、焼きそばパンを食べおわったらしいオーリィが「そういえば、」と声を上げ 「なんでそんな事聞いたんや?」 俯いたまま、箸で唐揚げを摘んでいた神無へと質問した。