「……………」 日本人形のように整った顔立ちに困惑を浮かべ、その校章を手に取る神無。 しかし神無自身は、自分の容姿をあまり高く評価していない。 それどころか、自分は冴えない容姿であると認識していた。 だからこそ、机の上の薔薇を見て最初に思ったのは 『誰か、私の机に間違えて置いたのかな…?』 という、少しズレた感想。