朝の風に揺れる、艶やかな黒のロングヘアー。 申し訳なさそうに伏せられた、大きな黒い瞳。 衿元で輝くのは、二年生である事を示す赤い薔薇の校章。 その姿は紛れも無く、 「まりあ!!」 「……へ?って、神無!?」 安城まりあ(アンジョウ マリア)。 神無と同じクラスの、大親友だった。