「・・・・・余計な事してスイマセンでした」
広瀬が、壁にぶつかって転がる事をやめたごま塩を拾った。
「・・・・・・」
なんで『オレも悪かった』と言えないのだろう。
1度ひねくれてしまった性格は、どんどん意固地になってしまう。
『ぐすッッ』広瀬が鼻をすすった。
ビンが頭に当たりそうになったのだ。 怖かったに決まってる。
どこまでも素直になれないオレは、黙って近くにあったポケットティッシュを広瀬に方に投げた。
広瀬がティッシュを握り締めてベッドの近くに寄って来た。
「・・・・・関屋さんって、もらい泣きしないタイプですか??」



