「いらねぇんだよ、こんなモン!! さっさと帰れよ!!」





ごま塩のビンを、あろうことか広瀬に向かって投げつける。





枕を投げた時とは違う。





リハビリのおかげで上半身使い方を思い出したオレが投げたビンは、広瀬の頭をめがけて飛んで行った。





・・・・・危ない!!





広瀬がとっさに持っていた鞄でビンを避けた。





ごま塩は広瀬に当たることなく、床をコロコロと転がった。





歩けたなら、転がるごま塩を拾い上げて謝る事が出来るのに。





謝ったところで、ごま塩を拾うのは広瀬なわけで。





自分のした事の後始末すら、自分で出来ない。





苛立ちを誰かにぶつけても、結局後悔をする。





無限ループ。












誰か、










助けて。