そうこうしてる間にリハビリルームに着いた。
どうしても自分で車椅子に乗れるようになりたいオレは、別メニューを用意して待っていた鳴沢にごり押しで頼み込み、車椅子に乗る練習をさせてもらった。
・・・・二の腕がプルプルする。
「トモー、今度ダンベル貸したげる。 腕、鍛えなー」
瞬が暢気にオレを見つめる。
向こうの方では、オレより全然華奢な女のコが軽々車椅子に乗り移っていた。
はっきり言って、腕の力うんぬんではなく、コツだと思う。
絶対今日中にマスターする。
そして、自分の力で『ごはんですよ』を買いに行ってやる。



