二重で鼻筋が通っていて、細身で身長が高くてオシャレで…
まるで、モデル雑誌から間違って出てきてしまったかのような容姿だった。
本当にかっこよくて、私は数秒間、目をそらせずにいた。
気付いたら茶髪の人を見つめてしまっていた自分が、すごく恥ずかしかった。
でも気を取り直した私は、すぐに気付いた。
茶髪の人には彼女がいることを。
だって、
あんなに堂々を腕を組んでたら分かりやすいでしょ?
それなのに数秒でも見つめていた自分が、さっきよりも数倍、恥ずかしくなった。
馬鹿だな、って。
なに見つめてんだ、って。
いつのまにか玄関に一人ぼっちの私は、なんだか寂しくなって、早足でなぜかトイレに駆け込んだ。
いや、逃げた。
なにから?
って聞かれたら、きっとこう答えます。
はじめましての恋心から……。
