その翌日、綾香を自宅まで送り届けた帰りに、夢人は再びコンビニへ立ち寄った。
いつもの週末ならば、綾香は土曜の夜も泊まってゆく。ただ、翌日の日曜に早朝から久し振りに学生時代の友人と遊ぶのだという。
明日は何をして過ごそう。ぼんやりと余暇の過ごし方を考えながら、コンビニに入った。
時刻は午後十一時になろうとしていた。あの年下の彼女が、レジにいるのが見えた。
昨夜、綾香を連れて来た時には姿が見当たらなかった。果たして、いなかったのか、見当たらなかっただけなのか。
夢人は知らない。
夢人は昨夜は買わなかったメロンパンを片手に、レジへ向かった。
「メロンパン、」
「え?」
「好きなんですね」
突然響いた、年下の彼女のマニュアルにはない言葉に、ビクリと夢人の体が震えた。

