素直に、正直に真実を言おうと思った。
夢人は再び息を吸った。あまりの緊張に、自分がベッドの上で正座していることが、何だか酷く滑稽に見えた。
「……平日の綾香と会わない日、俺は他の女と会っていた」
「……」
「もうその女とも関係は断ち切ったけど、そういう事実があったことを綾香に隠してまで、一緒にはいられない」
追い討ちをかけるつもりで、「いや、一緒にいたくない」と、夢人は白状した。
つまり自分はもう、綾香に好意がないのだという本心の表れ。
綾香は気が動転し、唇が震えるのを止められなかった。
夢人と付き合いの長い自分が、まさか今このタイミングで別れを告げられるとは思っていなかったのだ。
しかも、まさか他の女と関係があることを暴露されるとも思っていなかった。

