『えっと、これを島崎 麗斗に届けにきたんです!』


私は慌ててお弁当箱と台本を彼に見せる。


すると彼は不機嫌そうに
「出待ち?それなら、とっとと帰れ。」
と言ってきた。


『出待ちじゃありません!私は島崎麗斗の妹です!』
「じゃあ、お前の名前はなんだ?」
『島崎鈴羅です。』
「ふーん。」


名前を名乗ってみたものの、まだ彼は信じるつもりは無いらしい。


『あのっ!!あなたは誰なんですか?』