先程までの荒々しい社長さんの口調とは違い、優しい社長さんの口調になる。


「それで、リーダーの斗真はどう思っているんだい?」


すると西崎さんと目が合った。
先程までの目と違い、
とても冷たくて鋭い目。


「お前は、本当にやる気があるのか?」
『えっ?』
「俺らは軽い気持ちでTonightをやっているわけじゃない。お前にやる気がないんなら、この話しは無しだ。」


やっぱりこの人達がTonightなんだ……。

でも、私にアイドルなんて、出来るのかな……?


「鈴羅ちゃん。別に無理に入れとは言わない。だけどTonightには君が必要なんだよ。」


社長さんにそう言われると、迷ってしまう。

芸能界という世界は、一見華やかに見えるけれど、裏の世界は嫉妬や妬みなどの地獄の世界、だとお兄ちゃんを見ていて思う。

そんな世界に私は、耐えることが出来るのだろうか……?