先輩と私の距離



私、中村 梨緒奈には兄が一人いる。兄の名前は皐月。兄は中3、私は中1ごく普通の兄妹だ。

校内でも会うことは、多い。

学校祭を五日後に控えたその日。

私は、校内装飾という仕事をやっていた。

「りおー。3-2行こう!理紗子先輩のクラス行きたい!!」

そう声をかけてきたのは、同じクラス・同じ部活動と、共通点の多い心友の……

日倉 波留だ。

「えぇ~。3-2って皐月のクラスじゃん。嫌だ!」

「いいじゃん。行こう!」

「いやいや、良くないし!」
 
「行こうよ~!」

「………分かった。」

「やった~!りお、ありがとう(ニコッ」

はぁ~、この子の笑顔には勝てないや……

この子は、部活動の安部 理紗子先輩が大好きで、いつも会った後は「え?この子大丈夫?」ってくらい、テンションが異常に高くなる。

なんやかんやで、3-2についた私たち。

「すぐに終わらせて、皆のところに戻るよ!………って、あれ?波留?」

え?うそ、消えちゃった?

「あははは、びっくりした?」

って、後ろから笑いながら出てくる波留

「ビックリしたに、決まってるでしょ!……まぁ、いいや。とにかく早くやるよ!」

「はぁ~い」

黙々と仕事をする私たち。

この子、仕事とかする時は凄くまじめになるんだよね。

「そうじゃねぇって」

ん?廊下から声がする。この声はもしかして……

「ん?あれ、梨緒奈じゃん」

「梨緒奈って、皐月の妹だろ?」

やっぱり……
さっきの声は皐月とその友達何人かの声だった。

「よぉ、梨緒奈!」
え?だれ?
とりあえず……

「どうも、初めまして(ペコ」

「あぁ、そっか。梨緒奈、瞬の事しらねぇもんな」
ふ~ん。さっきの人、瞬って言うんだ。

「あっ。俺、馬渕瞬。梨緒奈のことは良く皐月から聞くよ(ニコッ」

ドキッ

ななな、な、に?この気持ち
ついに心臓おかしくなったか?か、顔が赤くなってきた!
ヤバイ、酸素が足りなくなった!!
なんなの……!こんなのいつもの私じゃない!恥ずかしい……
泣きそう……
もう、早くどっか行ってくれないかな