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「優くーん!優くん!!」
なんで…なんでいないのっ…。
優くん…!
「お客様?どうされましたか?」
心配そうに駆け寄ってくる空港の人。
私は足が震え崩れ落ちた。
なんで…、あんなことになったの?
私…もっと好きって言えばよかった?
なんで……。
さっき、ひっこんだはずの涙がまた溢れ視界を歪ます。
「お客様ッ!?大丈夫ですか…!?」
「……は…?」
「え?すみません、もう一度…」
「アメリカ…の飛行機は………」
涙で顔がぐちゃくちゃで声がかすれている。
『アメリカ行きですか…?
アメリカ行きは…』
お願い。優くん。
まだ、貴方に伝えていないことたくさんある。
ごめんね。
ありがとう。
そんな言葉だけじゃ足りないくらい…大好きなのに…!!!!
「…先程、出発しました」
時が止まったかのように思えた。

