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携帯の画面に表示されている。
「はあ…」
家にかえっては、携帯を確かめる。
1週間前から日課になった。
…もしかしたら、優くんからきてないかなって。
「実江…?」
ガチャと部屋のドアがあくと同時に低い声が響く。
「…何、家庭教師」
きっと私の声はかすれている。
涙が溢れてる。
私は布団にうずくまった。
「晩御飯…後、勉強」
「ごめんね。今日はいいや。勉強明日培にしていいから、お願い」
「…わかった」
家庭教師はきっと私のことを心配している。
声で分かった。
バタン
ドアがしまると虚しさと涙があふれでた。