1年ぐらいたって、私たちは付き合い始めた。 はじめはぎこちなかったけど、優くんの優しさは変わらなかった。 『優って名前、優くんにぴったりだと思うの私』 『なんで?』 『...優しくて、いつも笑顔で、周りの心を温かくしてくれる、そんな、優しい人だから』 そういうと、優くんは照れて何も話さなかった。 けど、小さな声で「ありがと」って言ったの、私には聞こえたよ。 『俺、いつかきっと、実江に似合う男になるから。 ....ずっと一緒にいような』 『当たり前じゃん...大好き』