「じゃあね、優くん」
「ん、じゃあね。」
残念ながら優くんは別クラス…。
やだぁぁー…。
「チッ。歩くのおそい。さっさと行くよ」
茜さん…怖いです。
キーンコーン…
ガラッッ
「セーフッ…」
ふうっ、と息を吐く。
「ギリアウトだ」
「ほぇ?」
後ろを見ると、担任のてっちゃんが立っていた。
「のぁ!?セーフだっつーの!ハゲ!」
茜が横で騒いでいる。
「あー、うっせー。てか、俺ハゲてねぇし。
ふっさふっさだし。
これでも26なんですー」
「ヘンッ。老けてるねー。ジジィッ!」
と茜ちゃんは物凄い顔になりながら言い争っているのは、日常的なことである。
「だぁー!!さっさと席につけ!出席とっから」
「フンッ」と茜は席に座っていった。
私も座ろ。
「えー、では…」

