=2年前
私には、大好きな彼氏がいた。
笑うとできるえくぼとか、むじゃきな顔とか、全部、大好きだった。
ー.......のに
「お前なんてさ、ただの遊びだったんだよ」
私の愛する彼から、そんな言葉が飛び出した。
「何、いってんの...?遊び?嘘、だ、よ...ね?」
彼は、ニヤッと笑い、私に向かってこう言った。
「可愛いって噂聞いて、友達と落とせたら俺の勝ちっていう賭けをしてたんだよ」
「そしたらさ、キスも下手くそだし、全然ヤッてくれる気配ねぇし?飽きたんだわ」
そういって彼は立ち去って行った。
今の優くんと、私にそっくりだね。
けど、この時助けてくれたのが、優くんだった。

