ようするに、私は優くんに押し倒されていた。
「ゆ、優くん...?どうしたの?」
ギシッとベッドが揺れる。
すると、優くんが口を開いた。
「....俺、どうすればいい?」
...え?
「どうすればいい...ってどういう意味?」
ポタッポタッと雫が上から降ってきて私の頬に落ちる。
「俺、俺ッ.....。実江のこと...守れなかったッ.....!!!!」
「...泣いてるの?」
「ッ...........」
びっくりした、
優くんが泣くところなんて初めてみた。
いつも、笑顔で、みんなに優しくて。
時に怒って。
それでも、そのあとは笑顔で。
泣いている優くんなんて、想像したこともなかった。

