ー……。
「あ、れ…。」
目をさますと、倉庫みたいなところで暗くて何も見えない。
けれどザァァ…と波の音が聞こえるからきっと海の近くだろう。
「ここ、どこ…」
「目、さめたか。」
声が聞こえ、ビクッとなる。
さっきの男の人の声だ。
「あ、あの…!!!!」
ガッと立ち上がろうとすると、何かにグンッと引っ張られた。
ジャラ…
「て、手錠…?」
私の手には手錠がつけられていた。
「お前、かわいいな。」
男の人の声が近づく。
くいっと顎を持ち上げられたのがわかる。
「け、怪我は…」
「くくっ。まだ信じてんの?純粋な子だな…嘘だよ嘘。」
嘘…??!
「だ。騙したの…?」
「ああ」
ひどい
ビクッッ
太ももにツッーと手がつたう。
こしょばいっっ……!!
そうだ、いま水着なんだっ………!
「お前の初めて奪ってやるよ」
………!!!!!
やだっ……!!!!!!!
すると、太ももにあった手が上に上がっていき、水着を脱がしにかかる。
「いやっ……いゃ……」
怖い怖い
………!!!!!!!
助けて…助けて…
「圭いいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガシャンッッッッ!!!!!!!!!!!!!
「………!!!!!!」
「俺のものに何してんの」
そこにいた、彼は
…いや、家庭教師は
不覚にも、かっこよかった。

