「あちゃー…なんやねん、あの二人。こんなとこでも険悪ムードかいな…」 翔太くんも茜も呆れている。 「あっ、えと。私たこ焼きもう一回買ってくる!!」 と私は家庭教師の手が緩んだ隙に抜け出して走り去った。 「実江!?」 と茜が叫んでいたのも無視して。