「夏休みだああああああああああ!!!!!!!」







「実江、うるさい…」





叫んでいると茜につっこまれる。





家庭教師のあいつが来てから、約1ヵ月。

頬にキス以上のことは別にされていないし、抱きついてくるとかしかしてこない。


…ていうか、それだけでもだいぶ恥ずかしいが。


勉強もなんだかんだ、しっかり真面目に教えてくれる。

教え方はやはり家庭教師。すごく分かりやすく、悔しいが成績も少し上がり来てくれて一応感謝している。




そして、今。

もう、夏休みを迎えようとしているー。





『~で過ごすように。ー………では、楽しい夏休みを過ごしてください』





と、終業式は終わった。



私は、とても夏休みが楽しみなのだが、茜は浮かない顔をしている。