「き、きた………。ついにきた………」
悪魔の放課後が!!!!!!!!!!!
「どうしよう…。どうしよう…。」
「実江ー」
びくっ
「優くん……」
教室ドアにもたれかかり、私を呼ぶ優くんはやはりイケメンである。
って、こんなこと考えてる場合じゃない!
私は優くんに駆け寄る。
「帰ろ」
「う、うん……」
あぁ…もうダメだ。
「…ん」
ギュッ
「ッ…////」
私の手を握る優くん。
あまり優くんとは手を繋いだりとか、キスしたりとか、そんなのは全然ない。
けど、別れないのが不思議だよね。
「……」
沈黙が続く。
「…ねぇ」
「え、うん?」
「今日、朝、西宮さんと何しゃべってた?」
ドキッッ
「うぇぇ~っと…」
どうしよう。正直に言うべきか?
私達は住宅街に入り、もう少しで私の家だ。
家まで、ごまかす…?
けど、どのみち家にはあいつがいるからバレる…。
「……ねぇ?」
びくっ
「えぇ…と」
私の家はもう目の前だ。
「…」
…ついた。
「な、中入ろっか」
「………」
「ゆ、優くん?」
私をじっと見つめる優くん。
門から動こうとしない。
「優く……」
ぐいっ
チュッ
………。
「え…」
優くんは私に近づき、頬にキスを落とした。
「ごめん。今日朝の話聞いてたんだ。後ろから。」
「…////」
じゃぁ、優くんは家に家庭教師のあいつが住み込みになることもキスされたこともしってて、わざと家にくるなんて言ったの…?
「中、入ろっか」
そう言って、手をひっぱる優くん。
どうしましょう。
ドキドキがとまりません。