連絡先を聞かれた新谷は「もちろん!」と満面の笑みで携帯を取り出した。


接触する機会がなくなることを心の中で恐れていた俺は、携帯という通信機で新谷との仲を繋ぎ留めておきたかった。


ただそれだけのことだけど、自分の中では革命といってもいいくらいの変化だった。


もしかしたら、こんな俺も新谷によって変われるのかもしれないと、密かに心で思っていた。

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家に帰ると、制服を脱ぐこともせずベッドに寝転んだ。

今日は色々あって疲れた。

無駄なエネルギーを使った気がする。


あ...。

「結局ヘアアレンジは出来なかったなぁ…」