「瑞穂さん…あなたレースなんかやるつもりなの?」

バカ女のヤツ…何であたしに絡んで来るん?

「アンタ瑞希に用があったっちゃないと?なんであたしに話振るん?」

「今の瑞希ちゃんには頭ごなしに言っても無駄でしょ?しばらく頭冷やさせて改めて話すわ。それよりも瑞穂さん本気なの?」

「本気だよ。死んだ兄貴が見たかった夢に触れてみたいってのが動機だけど、仲間みんな巻き込んで動き出したっちゃけん今更引き返せん!」

あんまりあたしがキッパリ言ったけん

「そうなの…ならあなたにとっておきの人紹介してあげる。会って損は無いと思うって言うより…あなたが本気なら会わないと後悔するって人」

バカ女は、そう言った。

「へぇ〜何企んでるか知らないけど…そこまで言うなら会ったげるよ」

ワナか…な?

疑問は残るけど、何故かあたしは会ってやろうやんかって気になってた。