"キキィーッ!"

マシンを止めた米一丸は

「エンジンは、まだ大丈夫!最後まで行けるよ」

そう言った後あたしの方を向き

「僕の役目は終わったよ。後は瑞穂ちゃんがチェッカー受けてくれりゃ何も言う事無い!」

満足しきった声…去年は予選落ちしてんだから…でもねぇここまでやって来れたのは、アンタもいたからだよ

みんなが最後をあたしに飾らせる為に必死に繋いでくれた…

「チェック終わり!行けるぞ瑞穂」

カッパの声聞きながらみんなの方向いて

「みんな…今までありがとう…チェッカー受けに行って来るよ」

言いたい事は、いくらでもある。

だけど…

"キュルルルグゥオングゥオン"

その一言にすべての感謝を込めてあたしはピットアウトした。