だけどバイトってなかなかうまくはイカんもんで、瑞希が、やたらとバイト先に来るようになった。

お母さんのスパイや無いって言いよぉけど…何か勘付いてやしないか?

「別に理由やら無いよ。でもお姉ちゃんが何か企んでるってのは、解っとぉよ」

とりあえずあたしの計画をお母さんの耳に入れるのは得策じゃ無いんで…生意気な事言ってても所詮は中学生…食い物で口封じ出来るから楽なもんだ。

「食ったら帰んな…アンタが長居出来る環境や無いんやけん…」

言いかけて目が点になった。

窓の外のアイツの姿が目に入ったからだ。