「2周目…3分12秒662!」

栄司の声が響き渡った。

「おいおい、このコンディションで一気に2秒縮めたんか?あんまり無理せんとけばいいけど…」

米一丸もライダーのはしくれ…あたしの走りを心配してる。

だけどあたしもやっとマシンとコンディションに慣れて来た。

豪快に水飛沫を上げ一気に加速する。

他の連中は中止を視野に入れてるのか一向にペースが上がらん中あたしは、全開あるのみ