知らせを聞いたカッパ、冷蔵庫…そして瑞希も駆けつけ、いよいよご開帳

マシンを覆っていた真っ白いシートを剥ぎ取ると

出て来たのは…今年の夏、鈴鹿の予選を走ったホンダCBR400が…真っ黒のタンク、ゴツいフレーム、黒光りしたエンジン…後ろに目をやると集合マフラー

あきらかに市販状態とは違う

「コイツで兄貴の夢…あたし達の夢叶えるっちゃね」

まだ震えが止まらないあたしの肩をポンって叩いたカッパが

「ハデにぶちかましてやろうぜ」

そう言ってくれたのを聞いた時思わず目頭が熱くなった。

そうだね、決勝走れんやったコイツの無念も晴らしちゃらんとね